2014/01/26

ボート釣りのススメ‐現実編

2005年3月にボート釣りを始めてもうすぐ9年になる。


遊漁船での釣りを中心に南紀や紀東通いをしていたが、マイボートに乗ってからの楽しさは全く次元が異なる。


岡山で勤務していた頃、中山手勉さんの本を読んで、ものすごくボート釣りに興味を持ち、中山手さんの『四季のボート釣り』というビデオや『漕ぎ出せ!ボート釣り』という本もそれに拍車をかけた。


中山手さんに影響された人は多いはず。

今はもう亡くなったが釣りサンデーの社長小西和人氏とこの中山手勉氏、そして昭魚丸船頭は間違いなく私の趣味に大きな影響を与えた。

ときどき小さなレンタルボートを借りてキス釣りやガシラ釣りをしていたが、自分の気ままな釣り方、ポイントで狙った魚が釣れると喜びは格段大きかったのでボートが欲しくなっていた。

漁師の孫の血も騒いだか。

カレイ釣りによく訪れた阪南市尾崎の漁港を訪ねてみるとプレジャーボートがたくさん浮かんでいる。

ヤンマーの販売店がこんなところにあるんやなぁと思いながら前を通ると現社長が作業中。

何気に「中古で安いボート無いですか?」と声をかけると奥から今の会長であるおやっさんが現れ、即座に14年物の中古艇を紹介してくれた。

なんと、その場で手付け金1万円を置いて帰ったのだ。

今の二代目YAKUMOⅡは2007年4月デビューだからもうすぐ7年になる。

月に4回南紀の遊漁船に乗ったとして1回の釣行に20,000円(船代12,000円+交通費、食費等8 ,000円)とすると都合のいい計算によると7年間で672万円かかる。

十分プレジャーボートを買うことはできそうだな。月に4回遊漁船に乗るのもどうかと思うけど。(笑)
もちろんマイボートは係留代金、燃料代、メンテナンス費、保険代がかかる。

YAKUMOⅡの場合、係留代は漁港係留なので安い。月に1回飲みに行くのをやめればいいくらいだ。(笑)

燃料代金は免税軽油(1リットルあたり32円も免税)で1回の出漁で45リットル程度の消費。

軽油も高くなりましたけどね。

メンテナンスは大きな故障がない限り船底の塗装を入れても年間10万円以内だ。

もちろん贅沢な趣味に違いないが、世の中の人がボートといえば高級なマリーナに置いているクルーザーを思い浮かべる。

加山雄三のイメージが大きいか。いや、今の世代の人にはわからんか。

釣りに欠かせない要素は数あれど、マイボートでの釣りとなるといろいろなことを考えなくてはいけない。だから面白いのだ。

天気(波、風)、潮流、水温、狙いもの、ポイント、竿・リールのチョイス、仕掛け、エサと考えることはてんこ盛りだ。

遊漁船に乗っていた頃、もちろん天気は気になった。


特に雨だな。今は雨はあまり気にしない。むしろ天気図をみて風を予想する。


釣り船によっては潮流や風向を読んで釣り座を選ぶ必要もあるが、潮流、水温、ポイントはあまり考えなかった。

船頭任せだ。もちろん釣り船を選ぶ時点で狙いものは決まる。

潮流の向き、速さをしっかりと頭に入れてポイントと釣りものを選択し、それに合わせた竿・リールを選択する。そして最も魚の都合に合わせた仕掛けとエサを選ぶ。

更に魚探で魚を探しあてて釣る釣りともなれば、船頭のやることは極めて多く、だから次元が違う面白さなのだろう。

ゲストに釣らせるために、いろいろ考え、うまくいけば喜びはひとしおだ。


中紀、南紀の遊漁船もアンカーを放り込んで撒エサを使う場合は、船頭はGPSを頼りにアンカリングさえすれば暇モード。


無線でパチンコの話をするくらいだ。今ならスマホでゲームだな。


仕掛けもワンパターン、エサもワンパターンだから今から思えばあれで12000円は無いな。

その点流し釣りでの釣りは船頭が忙しいから12000円には納得だ。

魚を寄せるのではなく、魚のいるところにタイミング良く行かないと釣れないのだから。


ボート釣りを始めてしまうともう遊漁船は乗れない。


大勢でワイワイとたまにはお酒を飲みながら行くのは楽しいかもしれませんけど。


何歳までボート釣りが出来るかは分からないけれど、楽しいボート釣り仲間とともにずっと遊びたいなと思う。


安全第一で。

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